地元新潟の紹介(社報「ゆてき」より)(新潟の玄関シリーズ)
新潟の玄関シリーズ:「バスセンター」
新潟の玄関シリーズ4回目は、これまで玄関として入口を紹介してきましたが、バスセンターと地域の散策手段として観光循環バスをご紹介します。
バスセンターは、新潟交通バスターミナルである「万代シテイバスセンター」を中心に、ホテルやアミューズメント施設、大型スーパーなどを有する一大商業地区として、1973年11月に誕生しました。その後1984年に新潟伊勢丹、1996年に万代シテイビルボードプレイス、2007年にラブラ万代と大型商業施設が続々とオープン。現在まで新潟市随一の高感度ファッションエリアとして発展を重ねてきました。
新潟市は全国的に著名なマンガ家を多く輩出しているマンガ王国です。そこで、観光循環バスでは、本市の持つ独自のマンガ文化を取り入れ、全国にその魅力を発信するため、新潟市にゆかりのあるマンガ作家と連携して車体をデザインしました。
現在運行中のバスには、新潟市出身のマンガ家「水島新司」氏の作品「ドカベン」と「高橋留美子」氏の作品「犬夜叉」が描かれています。夏休み期間中はドカベン号、犬夜叉号とも1日13便、シーズンオフでも7便あり、名所を巡るも、四季を感じるのもどこへ行くかはあなた次第です。
マイカーでの観光も楽しいでしょうが、ガイドブックを片手に柳都新潟をバスで堪能してみてはいかがでしょうか。
バス乗り場の片隅に、立ち食いコーナーがありますが、隠れ名物〝手作りのカレー〟は、懐かしさを感じる味。カレールーだけのお持ち帰りもできます。是非ご賞味下さい。

信濃川右岸にある車庫

バスセンター名物

ドカベン号

犬夜叉号
新潟の空の玄関:「新潟空港」
新潟の玄関シリーズ3回目は空の玄関「新潟空港」を紹介します。
新潟空港は、新潟市東区の北東部に位置し、北側は日本海に、東側は阿賀野川の河口部に面しており、航空自衛隊新潟分屯基地、海上保安庁第九管区海上保安本部新潟航空基地を併設しています。
昭和4年に本州日本海側で初となる万代飛行場が、信濃川下流の中洲だった万代島に開設され、翌年に現在の場所に移転しました。
昭和39年6月16日の新潟地震では液状化現象と津波により滑走路が浸水するなど被害がでましたが、昭和48年にハバロフスク空港との定期便が就航し、国際空港の役割も担うようなりました。
現在の空港ターミナルビルは三代目(平成8年改築)で、屋上送迎デッキやキッズスペース、新潟の銘菓や地酒等を揃えた売店があり、新潟空港PRルームでは空港ターミナルや飛行機の模型が展示され、また空港の歴史等をパネルにより紹介しています。
近年は利用者数が減少傾向にありましたが、既存路線の増便や成田便の開設により、利用者も8年ぶりに増加しているようです。
飛行機に乗らなくても空港ターミナルの送迎デッキで飛行機の離陸や着陸を体感し、また空港内レストランで食事をしたり、売店でショッピングをして、家族で楽しめる場所としても最適です。意外と知らない人も多いと思いますが、休日等のお出かけスポットとして登録してはいかがでしょうか。

三代目ターミナルビル(現在)

初代ターミナルビル

出発滑走路に向かう機体
新潟の玄関シリーズ:「佐渡汽船」
新潟の玄関シリーズ、今回は海の玄関、新潟西港「佐渡汽船」です。
新潟の海岸から海を臨むと、沖には大きく佐渡が横たわっています。その佐渡に向かってカーフェリーが一直線に航跡を残して進んでいく風景は、新潟に住む人にとってなじみ深いものになっています。
佐渡汽船は、大正2年に佐渡商船として創業し、昭和7年に、現在の名称になりました。島民の生活路線としての役割はもちろんのこと、多くの観光客を運び、佐渡の産業を支えています。カーフェリーなら2時間半、ジェットフォイルなら1時間あまりで新潟西港と佐渡両津港を結んでいます。今年は創業100周年を迎え、来年春には「ときわ丸」という新造船が就航する予定です。
高度経済成長期には、年間100万人以上の観光客でにぎわっていた佐渡汽船ですが、近年は観光旅行ブームも下火になり、乗客数は低迷が続いていました。
しかし、最近になって再び佐渡が注目されるようになってきました。きっかけは、朱鷺の人工繁殖が成功して自然放鳥が続き、たびたびニュースに登場するようになったからだと思いますが、大佐渡「石名天然杉」のエコツアーが始まったり、佐渡トライアスロンやアース・セレブレーション開催など、それまでとは違った魅力づくりを続けていたことが実を結んだ結果ではないかと思います。
子供のころ沖を行く船を見て、いつかはあの船に乗って遠くまで行ってみたいなと思っていたことを思い出しました。
新しい魅力が増えた佐渡へ、また行ってみたいと思います。
新潟西港を出港する佐渡汽船カーフェリー
ジェットフォイル
新潟の玄関シリーズ:「新潟駅」
新潟に、最初に降り立つ玄関口がいくつかあります。陸、海、空…。いつもは通り過ぎるだけですが、そんな場所の、ちょっとした情報をお知らせしたいと思います。
今回は、上越新幹線の終着駅「新潟駅」を紹介します。先代新潟駅から現在の場所に移転したのが1958年。以降、1964年に開催される新潟春季国体に合わせて増築され、これが現・万代口駅舎の原型となりました。1982年に上越新幹線が開業し、その後、南口にも乗り降りできるようになり、新潟駅は新潟市の玄関口としての体裁を整えながら現在に至っています。
近年、市内中心部側に位置する万代口駅舎が既に築50年を越え、老朽化が著しくなりつつあることと、分断された万代口側と南口側を結ぶため、「新潟駅連続立体交差事業」が決定しました。完成はまだ先ですが、線路と道路が立体交差化して利便性がさらに進むものと期待しております。
さて、新幹線改札口を出て南口方面へ曲がるとすぐに犬の銅像が目に入ります。「忠犬タマ公」といい、昭和初期に新潟県中蒲原郡川内村(現在の五泉市)の刈田吉太郎が飼っていた猟犬で、主人が雪崩に巻き込まれたところを前両足を血まみれにして助けたことから報道で取り上げられ、川内小学校に銅像が建立されましたが、1982年に、上越新幹線開通を記念して、新潟駅新幹線コンコースにも銅像が建立されました。ひっそりと新潟駅を見守っているタマ公の雄姿にも、ちょっと目をやってみてください。

新潟駅万代口

忠犬タマ公

新潟駅南口