HSSEトピックス(2020年10月~12月)

安全のひと言

私が若い頃に先輩方から、教わった言葉の中に「段取り八分」という言葉があります。事前にきちんと段取りさえしておけば、仕事の八割方は完了したという意味で、事前準備の大切さを言い表した格言になります。
過去の事故やトラブル事例の原因を調べてみると、「作業手順を疎かにしていた。」、「適切な工具・保護具を使用していなかった。」、「連絡不足。」等、事前準備を怠っていた事によって発生したものが多数あります。
一つの作業に対して、作業内容を把握し、危険な作業が無いかを確認し、その場合の対策を考えて実行する。そして、関係各所に事前に周知するといった事が、大切な「事前準備」=「段取り」になると思います。
全てが段取り通りに進むことばかりではありませんが、事前の準備をしっかりしておくことで、解決策を考える二分の余裕が持てると思います。今回の寄稿で私自身も、改めて良い格言だなと感じました。皆さんも「段取り八分」を実践してみてください。

西基地総合防災訓練

今回の訓練の目的として、前回訓練時の反省点確認の他、ボイルオーバー発生の予兆確認による避難活動を実施しました。
ボイルオーバーとは、タンクが全面火災となった場合、タンク底部の帯水層にタンク上部の熱油層が接触し、急激な温度変化により底部の水が沸騰し、タンク内部の油を噴き上げる現象です。当社では今までボイルオーバーを想定した訓練を行ったことはありませんでしたが、有事における重要な想定項目として今回取り上げることとしました。
訓練シナリオでは、原油タンクが全面火災となり、公設消防(今回は模擬)および共同防災隊、自衛消防隊による消火活動中、公設消防指揮者がボイルオーバー発生の予兆を確認して緊急避難を各隊に指示し、一斉に安全な場所に非難するというものです。

今までの消防訓練では、火災が鎮火することを想定していたので、今回のように火災発生中に避難するという訓練は参加者全員が初めて経験するものとなりました。訓練ではスムーズに避難活動が行われ、指定した避難場所で再度現地本部を立ち上げ、その場で各隊が再点呼し安全確認することが出来ました。万が一発災した場合、シナリオ通りには全て事は運ばないと考えますが、今回のようにいつもと違う想定を経験することにより、各人の認識や行動は確実に変わるものと確信しています。

防災隊放水開始!!

災対本部活動中

社長安全査察

令和2年度HSSE年間計画に基づき11月26日に、梶原社長により開放工事中のT3タンクと副変電所、協力会社休憩室の安全査察を実施致しました。現場確認後、社長より整理整頓がされていたこと、及び落下、つまずき転倒防止などをしっかり意識した取り組みをしているとの講評を頂きました。引き続き社長より、「ちょっとした事が大きな事故につながります。広い現場で大変ではありますが、新潟共備、出光エンジニアリング、新共企業は、協力会社作業員と協力して引き続き安全操業に取り組んで頂きたい」と締められ、同行したメンバー全員で今後も安全を最優先に絶対事故を起こさせないことを誓い、社長安全査察を終了しました。

タンクノズル補修部を確認

タンク内部を確認する梶原社長

 

 

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