HSSEトピックス(2012年7~9月)
1. 社長安全査察実施
平成24年度の社長安全査察を9月27日に実施致しました。
今回は東基地を対象に現場査察を行うと共に、当日の交替勤務者及び昭石エンジニアリング(株)(SEC)、新共企業(株)の日勤者との懇談を行いました。
現場査察では、NO.2003&2009タンク開放工事を中心に行い、工事の施工管理方法及び安全対策について確認がなされ、渡辺社長と大西専務から安全管理の徹底についての指示がありました。
交替勤務者及びSEC、新共企業日勤者との懇談では、健康管理についての他、日頃感じている職場の改善要望事項等について、意見交換がなされました。
最後に、渡辺社長から「現場では整理整頓や安全管理が図られていた。引続き点検・整備等をしっかり行ってもらいたい。また、現場作業員の方々から声掛けの挨拶があった。当社社員も率先して声掛けをお願いしたい。」大西専務から「現場の点検チェックリスト等、工事の施工管理がしっかり図られていた。引続き安全を最優先した工事管理をお願いしたい。」との講話を頂きました。
引続き安全安定操業の継続を図るよう要望があり、更なる努力を行うことを全員で確認し、安全査察を終了しました。

SEC、新共企業日勤者との懇談

当日の交替勤務者との懇談

開放タンクドレンノズル点検

開放タンクタンク元配管点検

消火線ヘッダー点検

開放タンク工事電源盤点検
2. 危機管理について
東日本大震災が発生して一年半が過ぎました。未だ被災地は復興途上にあり、国内の電力供給は、安全性についての議論が進まず、原子力発電の再稼働が遅れており、今後も電力の安定供給に不透明な陰が漂っております。又、行政機関による各地域の災害想定(地震、津波等)も大幅に上方修正され、地域行政、私企業、個人レベルで災害時の危機管理、対策の見直しが求められています。
当社に於いても一年かけて「緊急時対応指針」を策定し、災害別の対応指針を明確にしました。当社の東西基地は、新潟東港に位置し、国際工業港であり、船舶、各種物流量も多く、地震・津波等の大規模な複合災害発生時には、広域な二次災害も懸念されます。当社は有事に備え、設備対応等について、順次対応して参りますが、特にソフト面に於いて、各種防災、災害訓練を全員参加型にて今後も継続して実施して参ります。ただ、有事の際は、社員各位の初期対応と諸準備が被害の拡大防止の要となります。各訓練を通じて、真摯に有事行動、役割を再認識していただき、修練して参りましょう。又、設備のみならず社員の安全確保は必要不可欠であります。社員個々人レベルでの従前からの備え(非常時備品、退路や連絡方法の事前取り決め、意識の共有等)から危機管理を実践され、有事に備える準備が必要です。
もうひとつの課題は社員各位の健康維持です。生活習慣病予備軍の方々も多いと思います。経験豊富な社員の方々の長期欠員は、ご自分、ご家族のみならず、当社としては、活発な企業活動の継続には、大きなマイナスとなります。定期健康診断での注意信号を蔑ろにせず、時間を充分とって医療機関で検査、治療を心掛けていただきたいと思います。同時に各職場に於いても、同僚への配慮と声かけをお願いします。これも大切な危機管理です。
3. 健康講演会を開催(コミュニケーション上手になろう)
8月21日、昭和シェル石油(株)産業カウンセラーの菅原紀子氏より、メンタルヘルスについて講演をしていただきました。
メンタルを健全に保つ上で欠かせないのは、人間関係を良好に維持することであり、そのためにはコミュニケーション上手になることが大切であるというお話があり、「健康」と「コミュニケーション」についての意外な関係に気づかされました。
また、今回は講義だけでなく、配られたアンケートに答えて、その結果から自分自身のパターンを知るという時間がありました。紙の上で意外とはっきり表れてしまった自分の個性に、納得させられることとなりました。

菅原講師
4. 普通救命講習会を開催
普通救命の講習会が7月17日に開催され、協力会社も含め34名が受講しました。
地元新発田地域広域事務組合消防本部聖籠分署より4名の講師を迎え、心肺蘇生法とAED使用の簡単な説明を受けた後、約半日(3時間)の実施訓練を行いました。言葉のつまずきや、救急車手配を忘れてしまうことなどもあり、訓練の大切さを痛感しました。実際にはないことが望ましいですが、万一の場合にはこの訓練を基にしっかりと対応したいと思います。
聖籠分署井上班長
共同蘇生訓練
5. 安全講習会を開催
8月7日、NKB研修室において共備社員及び協力会会員60名あまりが参加して、安全衛生協力会主催の安全講習会を二部構成で開催いたしました。
第一部は、鹿島建設株式会社音頭安全環境部次長より、「災害検討における【なぜなぜ分析】」について講演をして頂きました。
災害事例を基に問題の発見・分析をする手法について解説して頂いた後、課題資料で各自、事実の洗い出し→問題の発見と原因分析→事故の本質原因を突き止めて再発防止に繋げる事を学びました。
第二部は、8月の電気安全月間に当たり東北電気保安協会前田保安第一グループ課長より、「不安全行動による電気事故を防ぐ」について、ビデオ上映と家庭内での電気の取り扱いについての講演をしていただきました。
不安全行動はヒューマンエラーとは違い、「これくらいは大丈夫だろう」と意図的にリスクを犯してしまう行動であり、大きな事故を招いてしまう可能性がある事を再認識しました。
どちらの講演も詳細な資料やビデオなどで、大変分かりやすい内容でした。今回の講習を参考にし、今後も事故防止に努めたいと思います。

東北電気保安協会 前田講師

鹿島建設 音頭講師

講師の話に熱心に聞きいる参加者
6. 西基地総合防災訓練を実施
9月25日(火)西基地に於いて、公設消防・西地区共同防災センターと合同で総合防災訓練を実施しました。
当日は「震度6強の地震発生により、原油タンクがスロッシングで溢流し、ルーフ上からリング火災が発生した。」との想定で、訓練を開始しました。
訓練は本番さながらの緊迫した空気の中、本部長による指揮の下、関係機関等への通報連絡を行い、情報が正確に伝達されたかを確認しました。
また、自衛消防隊による初期消火訓練の他、共同防災センターと公設消防による消防車両からの消火訓練を実施しました。
災害は、いつ、何処で発生するか解りませんが、今回の訓練で経験した事を生かして、更なる防災活動の充実を図って行きたいと思います。

公設消防車による消火訓練

自衛防災隊による初期消火訓練

けが人の救護